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  「おごかに地鎮祭」

                                 松崎蔵つくり隊広報部 松 本 晴 雄

 「地鎮祭」を広辞苑でひいてみる。「土木・建築などで、基礎工事に着手する前、その
土地の神を祭って工事の無事を祈願する祭儀。ことしずめの祭り、土祭り、地祝、地祭」
とありました。

 9月6日10時、長八美術館前の建設予定地において「松崎夢の蔵」の地鎮祭が行われ
ました。松崎町は左官の名工・入江長八の生地と知られ、なまこ壁の街として全国的に有
名です。

 しかし、そんななまこ壁の町でも、70年ほど前に「なまこ壁の蔵」は作られましたが、
それ以来作られはいないのです。ですから工事体験者は誰もいないというのです。その空
白を埋めるために文献をあさり、崩れかけた蔵を観察・研究しなければなりません。もし
このまま放置したら、日本の景観から「なまこ壁」は、完全に消え去る運命をたどること
は必然です。

 そんなことを危惧して作られたのが「蔵作り隊」です。玄人であった左官職人に指導を
仰ぎますが、ほとんど素人が隊員となっています。なまこ壁ノウハウを後世に伝えたいの
です。この情報を聞きつけて余所の土地からもボランティアの応援者が駆けつけてくれま
す。

 「職人共和国」、もちろん左官、大工、鍛冶屋、植木屋、土建屋、生コンさんも協力を
申し出てくれました。

 来年行われる「国民文化祭」は、静岡が当番県です。松崎町は「匠の技」部門に「鏝と
漆喰のアートフェスティバル」として「光る団子と鏝絵」、「松崎夢の蔵」をノミネート
します。

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