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 「瓦 み が き

                          松崎夢の蔵・事務局 細 田 栄 作

 この仕事、大変なんです。300枚の瓦を一日かけて掃除をしました。高校生と、5人
のメンバーでした。次回の「なまこ壁」作業はこの瓦がないと始まりません。

 100年以上固まって石灰岩にもどったナマコ壁の瓦、これを再利用するための作業で
す。この瓦は現在生産されていません、もちろん平瓦はありますが、大きさが合いません。
色合いもくすみ年代を感じさせます。海岸に近いところのものは塩害で劣化が早いものが
あります。この瓦は岩科のもので120年以上前のものです。

 単純作業でしたが皆さん様ガンバッテくれました。お陰で次回はこの瓦を土壁に貼りつ
けます。

 朝9時に集合、午後4時頃に終了しました。隊長曰く「思いのほかハカドッタ」と、お
褒めのお言葉をいただきました。みんなに「やる気」がみなぎってきた証拠です。高校生
6人の参加もその成果です。最後まで瓦掃除をしてくれました。また、木の釘も作ってく
れました。

 なお、釘つくりをしていると、河津桜の満開の季節でもあり観光客は多く、長八美術館
の前は数百人が関心を寄せてくださいました。中でもこの作業には質問が集中しました。
ビャク杉の赤身で作る釘ですが、1200本必要です。300枚の瓦に4本ずつ打つため
です。この半年の間多くの人に釘を作ってもらいました。「釘つくりで、この蔵つくりに
参加してくださ〜い」とお願いしてきました。延べ数百人が参加してくれました。みんな
で造る「夢の蔵」なのです。

 「夢蔵」の鉢巻が漆喰で白く塗られました。次回の瓦葺きの準備のためです。それから
国民文化祭のシオリ「パンフ」に近いものの取材で隊長は一日対応しました。 着実に知
名度を増しつつある「松崎夢の蔵」です。
                                        

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