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「広報 まつざき」
広報「まつざき」平成20年10月号より
伊豆長八美術館前に
松崎蔵つくり隊による土蔵建築着工
「松崎蔵つくり隊とは?」
松崎町には、現在約二百棟のなまこ壁の建物がありますが、老朽化や家の建て替えなど
により年々その数が少なくなっています。
また、本格的な土蔵づくりの建設は七十年ほど前に施工されて以来実施されておらず、
現在の左官職人でも土蔵建築の全工程を経験する機会はありませんでした。
こうした中、町づくりの地域資源であるなまこ壁の重要性、価値を再認識し、将来に向
けて保存活動を展開しようと平成十六年四月に観光関係者、建築関係者、定年退職された
会社員や教育関係者、公務員などさまざまな職種の人たち二十人で「松崎蔵づくり隊」を
結成しました。
松崎蔵づくり隊では、これまで岩科重文まつりでの蔵巡りや長八まつりでの土壁・漆喰
壁塗り体験、伊豆長八美術館での光る泥だんごづくりの体験、静岡県知事や帯広市へ贈呈
した直径四十センチもある「開運栄光球」の制作などを行ってきました。
また、平成十七年度には、町が寄贈を受けた伊豆文邸の壊れたなまこ壁の修復も行いま
した。
「土蔵建築着工」
平成二十年度から二カ年の継続事業としてなまこ壁技術伝承事業の補助金を活用し、伊
豆の長八美術館の町有地に高さ約四メートル、横幅三・4メートル、奥行き二・六メート
ルのなまこ壁の土蔵「松崎夢の蔵」(仮称)づくりに着手しました。
なまこ壁の土蔵を新築することにより、その歴史的な価値を広く認識していただくとと
もに、伝統技術の掘り起こしと継承を図り「左官のまち松崎町」を広くアピールしていく
契機とすることを目的にしています。
作業は、隊員を中心にボランティアと左官職人や大工が協働で取り組み、材料について
も、古民家の瓦の再利用や間伐材の活用により、経費を抑える計画となっています。
【問い合わせ】松崎町企画観光課(電話0558−42−3964)
この記事は、「広報まつざき」平成20年10月号に発表された記事です。町当局が積
極的にバックアップしていただいていることに感謝しております。
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