広報部レポート職人共和国
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「昔ながらの漆喰」 松崎夢の蔵・事務局 細 田 栄 作 もともとこの「夢の蔵」は出来うる限り昔の工法、作業を忠実に行いたい!それが願望 なのです。しかし、なかなか現実はなかなかそれを許してくれません。この左官の世界で も、単純化・能率化が叫ばれ、既製品で間に合わせるようになっているのです。 今回は、夢の蔵の漆喰はこのように作られると、たまたま「第24回国民文化祭しずお か2009」の取材も重なり、高校生にも体験してもらうこととなりました。 まっ!個 人的には渡りに船の感じですが……。 さて、作業の説明ですが、現在は「化学糊」しか許されない?のです。 現場での火焚 きは防災上許されないこと、スピードが要求されることからです。 昔の漆喰は、糊として「つのまた」という海藻をじっくりと煮たものを濾して石灰と混 ぜて作るのです。 この海藻は寒い地方、東北や北海道などの産が使われます。「つのまた」ですが、地方 名がいろいろついているようです。この袋には「ぎんなん草」と書いてありました。すな わち「銀杏草」です。また「仏の耳」が一般的なようです。「福耳」とか「ミミコ」など とも呼ばれています。皆様の地方の呼び名は如何でしょうか。美味しいそうなので次回は、 食べるチャンスをもうけてみたいとも考えています。 そして麻のスサを細かくして「つのまた」をなじませ石灰とうまくなじませ練り上げま す。リズムと体力も要求されるのです。 また、それを使って取材のためのナマコ壁を作るデモンストレーションも行われました。 なお、22日は左官作業として「鉢巻」を漆喰で塗りました。この作業は、次回瓦を貼 る作業の前に行わねばならない、大切な作業なのです。 特に足場の必要性を感じる瞬間 でした。 |
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