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「仕事納め(ラスモルタル塗り)」
松崎夢の蔵事務局 細 田 栄 作
12月27日、伊豆の長八美術館前に建設中の「松崎夢の蔵」が、無事に仕事納めをし
た。
この日は、今月19〜21日から始まったラス網張り、ラスモルタル塗りの作業の続き
をする。鉢巻き、柱、軒下、天井部分(荒壁が塗られていない部分)は、木材がむきだし
になっている。そこへ雨漏りしそうな個所へフェルト、その上にラス網やコーナー(穴の
開いた樹脂系)を張り、総体にモルタルを塗るのである。ちなみにモルタルとコンクリー
トの違いは、コンクリートには砂利が入るが、モルタルは砂利が入っていないのが特徴で
ある。
モルタル塗りは大量に必要としないので、バケツに砂とセメント入れ、電動バイブレー
ションでかき混ぜるのである。この時、固過ぎとか柔ら過ぎとか、水の按配に気を使わな
ければならない。
鉢巻きなど屋根上の作業があり、天井など仰臥しての作業もあるので、塗り手は主に左
官体験者にお願いする。でも、積極的に協力してくれる女高生・Tさんはいとも簡単に技
術を会得して作業に参加する。さすがは若者であると、周囲をうならせる。全部とは言わ
ないが、27日一応ラス塗り作業は終了、今年の仕事納めとなったのである。
計画発案から半年以上の長丁場である。だが道半ば、来年の国民文化祭への参加もある
ので、2009年11月を完成目標とする。
思えば、6月18日建設予定地を長八美術館前に決定。7月10日岩科財産区林の間伐
材40本を建築材として確保、製材。7月20日荒壁塗り用土作り。9月6日地鎮祭と基
礎工事着手。9月10日大工による木材加工。9月23日建前。9月28日長八祭りに併
せて餅まき。10月2・3日屋根葺き。10月11・12日小舞かき。11月9日荒壁塗
り。11月16日中壁塗り。そして12月19〜21・28日にラスモルタル作業。
大勢の方の知恵と資材提供者、作業協力者、県町による行政のバックアップがあった。
それが建物としての体裁を整え、新しい年を迎える運びとなった。先ほども書いたが道半
ば、これからも多くの方のご協力をお願いしなければならない。その知恵・心、力を詰め
込んだ「地域の財産」となるのが「夢の蔵」なのだから。
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