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   なまこ壁下塗り作業@

                        松崎蔵つくり隊広報部 松 本 晴 雄

 私たち蔵づくり隊広報委員会が発信しているHP「松崎夢の蔵」(仮称)を静岡県の
「第24回国民文化祭しずおか2009」
にリンクしてもらおうとメールを送ったところ、
次のような回答を得た。

 「HPの内規で、基本的に民間のHPにはリンクしないことになっております。ただ、
有料広告、県直営の事業、応援事業のリンク、もしくは、直接のページを作成します。今
回の件ですと、市町の主催事業となりますので、市町へのリンクを行っています。松崎町
の直接のページに、リンクいたしましたのでご確認ください。松崎町に依頼し、そのペー
ジにリンクを作成していただいてください。スポンサー様から有料の広告をいただいてい
る関係から、かなりリンクには厳しくなっております。大変申し訳ありませんが、ご理解
のほど、よろしくお願いいたします」と。

 たしかに「松崎夢の蔵」(仮称)は、町の主催事業ではある。しかし、なまこ壁作業は、
国文祭開催時期に収まるものではない。「建築は一日でならず」で、もう一年以上が費や
されて作業は続けられている。その過程こそが「文化」であるのに、そんな容易い役人言
葉でボイコットされるのでは、何のための、誰のための「国文祭」かと言いたくもなる。

 私はその言葉に絶望、再びの発信はしないことにしていた。すなわち4月11日と19
日の「下塗り作業」を記事にしなかったのである。しかし、一生懸命、なまこ壁作業に取
り組む仲間・隊員の姿に接し、こちらはこちらの良心として再信することにする。

 以前もふれたが、なまこ壁の施工は@目地詰め(瓦の隙間を埋める)、肌こすり(瓦の
表面にこすりつける様に薄く塗り、次に塗る漆喰の接着を良くする、仕上げ線を消さない
様に注意)。A下塗り。B中塗り=漆喰に少量の砂を混入し、なまこの形を整える。C仕
上げ塗り=普通は上塗り漆喰を塗り、形を整えて仕上げる。現場の状態、予算などにより、
撫で戻し(漆喰の乾き具合をみて表面を数回、鏝で撫でて仕上げる)。磨き仕上げ(表面
が光るまで磨く)などの高度の技術が必要とされる仕上げもある。なお、漆喰つくりは、
石灰1袋(20s)当たり角叉(つのまた、海草1.2〜1.5s)を煮出した汁に、屋
根漆喰スサ(0.7〜0.8s)を混ぜます。

 その両日とも各20人ほどの隊員が参加、軒先(鉢巻き)などにも漆喰が塗られたこと
から蔵らしい姿となった。特記すべきは11日の作業に4人の早大生が参加してくれたこ
とである。

写真@早大生。
B大勢の下塗り作業。
C19日、作業終了時の記念撮影。
C高校生により絵本つくりのためのスケッチ。 
                                        

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