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 「蔵つくり隊に参加して」

                        松崎蔵つくり隊・高校生 高  木   澪

 私は、役場の方から「明日8時から蔵つくり隊の作業があるから来てね」と言われ、ど
んな作業をするのか分からないまま現場へ行きました。現場で初めて蔵をつくることを知
ったのです。「蔵つくり隊」という名前は「造りたい」という願望だけかと思っていたか
ら、本当に蔵を造ると聞いて驚きました。

 学校の「教室」という小さな箱の中で勉強するより、ずっとこの作業の方が楽しかった
です。数学で数式を習ったり、物理で力学を習ったりするけれど、紙と鉛筆の勉強だけで
は分からないことも多いことも知りました。

 学校では答えのある勉強だけど、蔵つくりは自学で、先輩の技術をぬすむように習い、
覚えるから楽しいのだと思います。この作業では、大人の方たちから沢山のことを教わる
ことができました。机の上で考え思い悩むより、身体を動かせばすっかっと心が晴れるの
です。多くの人と目標に向かって突き進むこと、心が解きほぐされていきます。

 この蔵が出来上がるころ、私は高校を卒業。たぶん松崎から出ていくことと思います。
そして松崎町を紹介する時には、一番にこの蔵を自慢します。この蔵は、私の宝の建物だ
からです。

 蔵つくりに参加して一番よかったと思うことは、松崎高等学校に進学したこと。もし、
他の高校へ進学していたら、この企画に参加することは難しかったでしょう。地元の高校
だからこそ参加できたのです。なお、わが高校の校長先生も一般の人と同じように汗を流
していらっしゃいます。

 蔵つくりに参加して、地元の良き伝統を教わることができました。今度は次の人たちに
伝えていけたらいいなと思います。

 なまこ壁の家並み、松崎大好き!

                                        


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