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   荒壁用土練り

                        松崎蔵つくり隊広報部 松 本 晴 雄

 11月8・9日予定の「荒壁塗り」は、8日朝より雨が降ったため中止され、9日一日
で強行される手はずとなった。これも朝方雨の予報、どうなるかわからない。神奈川県、
御前崎から隊員が駆けつけてくれたのだが残念この上ない。しかし、前倒しして柱に紙を
巻いたり、縄をたらしたりの作業を共にしてくれた。

 遅れたが、その壁塗りのための「土練り」作業について書いこう。まだ土地の造成もさ
れていない、7月20日にさかのぼる。泥のプールは、伊豆文邸裏・美術館寄りである。

 まずジオラマを手にして関隊長の挨拶から始まる。職人は実に気持ちのよいほど手際よ
くスムーズにことをはこぶ。土運びグループ、プール造り・藁の押し切りグループに分け
られる。頭の中で土壁の量が計算されているのだろう、2トン車2台分、杭を打ち、型枠
が組まれ、ブルーシートの上に建材屋のトッラクから土が降ろされる。

 押し切りグループは、藁を3〜5センチ大に切り刻んでいく。そのハンドルを前に押す
ようにする人、引いて切る人などあって面白い。ほとんど人は使ったことのないらしい。
その危なっかしい手つきに心配顔で見つめる。

 やがてプールに藁と水が入れられ、土練り作業となる。踝(くるぶし)ほどもある深さ
なので大変である。長靴を履く人、素足で練る人、熱心なその姿に感動する。名田いく子
さんがいる。女高生Tさんは、何事にも挑戦的体験をしてくれる。

 練られた土は、ある程度寝せる(慣れらす)のが良いという。藁と土が発酵して馴染む
ことで最良の土になるというのだ。たぶん9日は「土壁」となって「夢蔵」は、本来の建物
らしい姿を見せてくれるのであろう。                    20.11.8

画像上@関隊長の説明 Aプールつくり
   下B藁の押し切り C土練り作業
                                        

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